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投稿日: 2022年6月24日

【パチサミ公式コラム】有利区間4000G・差枚2400枚・新機能コンプリート機能。パチスロ6.5号機のポテンシャルを解説。

▲6号機の変遷一覧表

パチスロ6.5号機でできること。

2022年6月よりパチスロ6.5号機が登場していきます。6.3号機、6.4号機は短期間だったので、6.5号機まであっという間という印象をお持ちのかたも多いかと思います。さて、この6.5号機ですが、これまでの6.4号機までに比べて大きくゲーム性の幅が広がっております。

当記事はそんなパチスロ6.5号機に特化した解説記事になり、具体的に何が変化し、それによって何が出来るようになったのかについて解説していきます。なお、6.5号機とは「2022年1月以降に保通協(一般財団法人 保安通信協会)の型式試験に持ち込まれ、適合した回胴式遊技機(パチスロ)」を指します。

6.5号機の初登場機種は2022年6月6日から導入開始された『シリウス(ヤーマ)』『Sキャッツ・アイ(平和)』の2機種になり、各メーカーから順次6.5号機リリースが発表されています。

そしてメダルレスの未来型パチスロとして近年注目を集めるスマートパチスロ、通称『スマスロ』にも少し触れていきますので、パチスロファンの皆様には是非当記事をチェックいただければと思います。

それでは早速ですが、6.5号機の大きな変化点を確認していきましょう。

6.5号機の変化点は主に上記3点になります。以降、それぞれ詳しく解説していきます。

有利区間ゲーム数最大4,000Gへ。

まずは近代パチスロ(5.9号機~6号機)においては切っても切れない要素である有利区間。この有利区間ゲーム数の上限が3,000Gから4,000Gとなりました。有利区間の初搭載時は1,500Gだったことを考えると、実に2.5倍以上。これにより、パチスロ6号機も当初と比較すると「ゲーム性に大きな幅」を持たせることができるようになり、特定ゲーム数の消化などの限られた出玉契機しかない、といった画一化されがちなゲーム性からの脱却が図りやすくなりました。

ゲーム性の幅だけではなく、もちろん「出玉の波パターン」も豊富になります。有利区間1,500Gだけでは表現しきれなかった波パターンも実現可能になり、有利区間ゲーム数を気にする場面はほとんど無くなります。

出玉の波パターンが豊富で、様々なゲーム性を持った新しい6.5号機は、趣向にあったゲーム性・遊技機選択の幅を広げることにもなります。その要素として、有利区間4,000Gへの変化は大きなものです。

最大獲得(MY)2,400枚から、差枚方式で2,400枚へ。

▲6.0~6.4号機イメージ
差枚グラフ
▲6.5号機イメージ

有利区間ゲーム数上限4000Gに続いての大きな変化が、同一有利区間内での出玉の上限が「差枚数で2,400枚」になります。6.4号機までは、どんなにレアなフラグを連続で引いても獲得上限2,400枚に到達すると、ATであればエンディング等に突入して終了。出玉を得るまでにどれだけメダルを使ったATであっても、一度の有利区間で獲得できる枚数は2,400枚が限界でした。

一方、6.5号機における差枚での2,400枚上限とは、同一有利区間内であれば上記グラフの通り「それまでに投入されたメダル+最大2,400枚の獲得」が可能になる、ということです。例えば、同一有利区間中に1,200枚を使ってAT突入という展開があった場合の最大獲得数は「それまでに使った1,200枚+最大2,400枚」、つまり「最大で3,600枚」を獲得することも可能になるわけです。前述の有利区間ゲーム数延長とあわせて、よりメリハリある出玉の波の実現が可能になりました。

また、この「それまでに投入されたメダル」に関しては(差枚カウンター)、有利区間のリセットなどでクリアされます。

▲参考画像:パチスロ甲鉄城のカバネリ

差枚2,400枚上限方式になることによって、AT終了画面等の獲得枚数で2,400枚以上が表示されることとなります。また6.4号機までは、エンディング後(2,400枚獲得後)、即座にATを引き戻したとしても獲得枚数表示はリセットされ、2,400枚以上(正確には上限2,414枚)が表示されることはありませんでした。6.5号機では、このケースでも獲得枚数表示を引き継ぐことが可能になっています。

新機能『コンプリート機能』解説。

6.5号機から『コンプリート機能』が必須搭載となります。これは獲得枚数が規定枚数に到達した場合に遊技が停止、当日の再稼働が不可となる機能です。ご存じの方には『打ち止め』機能と言えばイメージしやすいと思います。パチスロの場合は獲得枚数が最も減少した時を起点として、1日の営業内で19,000枚を獲得(いわゆるMY19,000枚)するとコンプリート機能が発動します。一定期間の事前報知の後にコンプリート機能が発動した台は「本日の遊技は終了しました」等の表示がされ、設定変更をしない限り以降の遊技が不可となります(実質、当日の再稼働不可)。

ただしコンプリート機能はATなどの終了後ではなく、その途中での発動もあります。そうした場合も前触れなくいきなり終了ではなく、事前に「コンプリート機能発動まで◯◯枚」などと、しっかりと液晶画面等で報知されますので、安心して遊技することができます。また、役物連続作動装置又は第一種特別役物の作動中(いわゆるリアルボーナス中)に最大獲得枚数19,000枚に到達した場合、その作動終了時に打ち止め状態(コンプリート機能作動中)となる場合もあります。

コンプリート機能が発動した際は、店舗スタッフさんを呼んで、その台での遊技を終了してください。

▲メダルが最も減少したときを基準に、最大獲得枚数19,000枚(1日の営業内)でコンプリート機能が発動。

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有利区間ランプについて。

▲参考画像:6.4号機から有利区間報知有無は任意に。

厳密には6.4号機からの要素となりますが、ここでもご紹介します。6号機の特徴のひとつとして有利区間があり、現在が有利区間内か否かを知らせる存在として「有利区間ランプ」が搭載されてきました。

6.4号機以降は有利区間の報知は任意となりました。ちなみに任意ということは、今後も有利区間ランプを搭載すること自体は可能です。もしかしたらゲーム性の一環として採用する機種が登場するかもしれません。

ノーマルタイプについて。

6.5号機においても、ボーナスのみで出玉を増やすノーマルタイプに大きな変化はありません。これはボーナス払い出し枚数が遊技機規則で定められているからで、この範囲の中において最大限楽しめるよう、各メーカー工夫して開発をしているわけです。

ただし出目からのフラグ察知や目押しの技術介入といった、ノーマルタイプファンに期待される要素には発展の余地があるとも言えます。

既にボーナス+AT(A+AT)を主軸とした機種も支持を集めていますが、有利区間ゲーム数の延長や有利区間報知の任意化などもあいまって、ボーナスライクなATを採用した機種(ガメラなど)は、違和感なく遊技できるものとして増えていくかもしれません。

有利区間ゲーム数無制限のスマスロ。

▲6号機の変遷一覧表

パチスロ6号機の変化はさらに続きます。ひとつは冒頭の表や説明で少し触れている「スマートパチスロことスマスロ(2022年11月以降導入開始予定)」の存在です。

現状の物理的なメダルを使用せず、電磁的(デジタル)なメダルを使用するパチスロということで、今までのように1枚づつメダルを手によって入れることがなくなるなど、その遊技スタイルが関心を集めています。ですが、スマートなのはメダルの取り回しだけではありません。

上表から6.5号機(メダル機)とスマスロでの違いに気が付いた方もいると思いますが、 有利区間ゲーム数の項目、「スマスロは有利区間ゲーム数無制限」となっています。有利区間によるゲーム性の幅、出玉のストーリーはスマスロになることにより、さらに広がっていくこととなります。

6.5号機、そしてその先のスマスロへ。

6.5号機になることで、パチスロ6号機にできることは大きく増えます。6.4号機までは出来なかったゲーム性であったり、出玉のストーリーなどが多彩になります。加えて、コンプリート機能などの新機能も搭載されます。

6.0号機が登場してから4年が経過した6.5号機は、適正な射幸性を守りながらも自由にゲーム性が表現できる性能を有する遊技機と言えます。また、2022年11月より導入開始予定の『スマスロ』の登場により、パチスロはさらなる変化のタイミングを迎えていきます。


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